月別: 2025年1月

旬のものを食べてこそ豊かな食卓になるのでは?~広島の牡蛎を食し、そのおいしさに感動しました!!~

先週、知人から広島の殻付き牡蛎とムキ牡蛎をいただきました。殻付き牡蛎は電子レンジで3分くらい、殻が空くまでチンしました。殻をこじ開け、レモン汁をかけて、醤油を垂らして食べるとこれが最高でした。ムキ牡蛎は牡蛎フライにして食べました。こちらも、シンプルにレモン汁をかけて食べました。なんとも言えない食感がたまりませんでした。

広島の名物と言えばお好み焼き、もみじまんじゅうなどが有名です。そして冬の時期の広島の牡蛎は最高です。広島では5月から翌年の3月ごろまで、牡蛎を生産していますが、その中でももっとも美味しい牡蛎を食べることが出来るのが、年明けで この時期は、牡蛎が冷たい海にさらされて、身が引き締まりずっしりとしたものになるからだと言われています。

やはり、季節ごとに旬のものを食べるのは最高です。この「旬」とは、自然の中でふつうに育てた野菜や果物がとれる季節や、魚がたくさんとれる季節のことで、食べ物によってその時期はちがいますが、一番おいしくて栄養もたっぷりです。また、たくさんとれるから、値段もお手頃です。

栄養豊富な旬の食べ物は、その時期に必要な栄養が豊富であることが多いです。例えば、夏に旬をむかえるトマトやキュウリは水分量が多く、熱中症予防や夏バテ対策になります。その一方で、ダイコンやホウレンソウといった冬に旬をむかえる野菜はビタミンやβカロテンが豊富で、体を温めたり、免疫力を高めて風邪を予防したりする効果が期待できます。

しかし、最近はハウス栽培や品種改良の進歩、外国からの輸入などにより、季節に関係なく多くの食材が手に入るようになりました。でも、旬の食べ物の本当のおいしさは、その時期でしか味わうことができません。

野菜や果物では、春が旬のものは、菜の花、たけのこ、ふき、春キャベツ、イチゴ、いよかんなど、夏が旬のものはトマト、きゅうり、なす、とうもろこし、オクラ、枝豆、メロンなど、秋が旬のものは、かぼちゃ、さつまいも、里芋、レンコン、ながいも、大根、栗、梨など、冬が旬のものは白菜、ほうれん草、かぶ、にんじん、春菊、みかんなどです。

魚では、春が旬のものは、真鯛、鰹、さより、鰆、めばる、鯵などです。夏が旬なものは、穴子、鮎、鰻、カンパチ、キス、ハモ、スズキなどです。秋が旬のものは、さんま、鰯、太刀魚、にしん、はたはたなどです。冬が旬のものは、あんこう、金目鯛、鱈、フグ、ぶり、ワカサギなどです。

さて、和食は各地の風土に合わせて生み出され、古くから親しまれてきた日本の伝統的な食文化です。もちろん旬な野菜や魚などの食材をふんだんに取り入れています。2013年には、未来に向けて保護・尊重すべき文化であるとして、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。それにより、海外での人気や知名度が飛躍的に高まっています。訪日外国人(インバウンド)にも大好評です。ファストフードもたまには良いでしょうが、健康でおいしい和食の文化をそれぞれの家庭の食卓にもっと取り入れることが大切だと思います。

うまい、安い、早い!! ~車の修理の事例から顧客満足について考えてみました~

インフルエンザがそこかしこで、その猛威を振るっています。新年早々、わが家族にも襲いかかりました。元旦の日に娘が、3日から妻が、そして4日には私とさながらリレーのごとく体調を崩しました。近所の医療機関で受診すると同じような患者がたくさんいました。余り体調を崩すことはありませんが、このたびは3日間床に伏せってしましました。

さて話は師走に遡ります。「ああ!またやってしまいました。」私は車の運転が不得手です。自宅のガレージを出ようとしたところ、ハンドルを左に早く切りすぎて、車の左後ろ付近をこすってしまいました。この日は午後7時から用事がありました。決して慌てていたわけではありません。おそらく注意散漫になっていたのでしょう。わが家でガレージでのことなので誰にも文句は言えません。翌朝、明るくなって車を見てみると左後輪の前の部分が大きくヘコんでいることがわかりました。私の気持ちも大きくヘコみました。

直ぐにディーラーで、この修理の見積もりを依頼しました。修理代金は約19万円でした。想定していた金額の倍の金額でした。午後、知人の紹介の修理工場でも見積もりをしました。どうやら私の車は特殊な塗装がされているようで、その仕様だと見積金額は約18万円、普通の塗装だと約14万円でした。修理には、2週間かかるとのことでした。週明けに返事をすることにしました。

たまたま次の日曜日に、友人宅で用事があり、その友人にぼやいたところ、「自分のいとこが修理工場をやっている。安くて、腕も確か、連絡してあげよう。」と行ってくれました。月曜日に修理工場に行くと、これなら10万円以内でできますと言われたので、正式な見積書をとらずに依頼をしました。ついでに、前から気になっていたフロントガラスについた小さな傷(おそらく小石が飛んできてできたもの)の補修も依頼しました。修理には1週間必要と言うことでした。見積もりをとった修理工場にはお断りの電話をしました。

その週の金曜日の夕方連絡があり、修理ができたとのことでした。次の週の月曜日にできあがると思っていたので、すごく早く仕上がりました。車を取りに行くと、修理は完璧にできていました。修理代金は、追加の修理代金と合わせ消費税込みで88,000円でした。

この修理工場の修理は「うまく」、値段も「安く」、修理も「早い」でした。まるで牛丼の「吉野家」のキャッチコピー「うまい、安い、早い」を地で行ったような私にとってすごく満足感がありました。

さて商いの本質は、その製品・商品・サービスが「うまい」は顧客の想定を超えて満足がいくものを提供すること、「安い」は絶対的な値段の安さではなく、コスパがいいこと、「早い」は顧客の期待以上の納期の早さだと考えます。いずれも、顧客を重視の目線です。

「吉野家」はかつてそのキャッチコピーは「早い、うまい、安い」でしたが、2000年代に「うまい、安い、早い」となり現在に至っています。ちょっと順番が変わっただけのようにも見えますがこの順番が大事だと言えます。「うまい」つまり、顧客満足を最優先にした現れだと思います。企業経営の原点がここにあるのではないでしょうか。