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魔法のフライパンはわが家の家宝に~待つこと2年8ヶ月、忘れていた頃に届きました~

2019年1月末に注文した「魔法のフライパン」が2021年10月上旬にわが家に届きました。注文の時に「現在、お届けまで約3年ほどお時間をいただいております。ご注文を確認させていただき、納期がわかり次第改めて連絡致します。ご注文が集中した場合に、すぐにお知らせできないことがございます。ご迷惑をおかけしますが、どうぞご理解いただけますと幸いです。」とのメールが入っていました。

しかし、3年待ちの商品とは一体どんなものなのでしょうか。

私がこの魔法のフライパンを妻のために購入したのは、2019年1月10日に放映された「カンブリア宮殿」という番組(テレビ東京系列)を見て感動したからです。以下、そのホームページなどを参考にして、この商品や会社の概要を紹介します。

魔法のフライパンはそれまでにも「あさチャン」「行列のできる法律相談所」「嵐にしやがれ」などで取り上げられていました。個性的な社長、商品、サービスなどを紹介している人気の長寿番組である「カンブリア宮殿」の番組スタッフが、その大ブレーク商品を見逃すはずはありませんでした。

『鉄鋳物で作られた「フライパン」が主婦を熱狂させている。その名も”魔法のフライパン”。最大の特徴は、他のフライパンに比べ、熱伝導率が驚くほど高いことだ。その効果により、食材の表面を短時間で焼くことができ、食材のうまみも逃がさないという触れ込み。例えば、素人が作ると、ご飯がベチャっとなりやすい、チャーハンも専門店のようなパラパラに!チキンソテーは、プロ顔負けのパリパリ食感に仕上がるのだ!しかも、驚くほどジューシーに焼きあがるという。

実は、普通の主婦を”料理上手”に変える、魔法のフライパンを生み出したのは…三重の小さな町工場。しかも、倒産の危機に晒された自動車部品の下請け町工場だという。なぜ、地方の弱小・町工場が、大手も思いつかないヒット商品を生み出すことができたのか?下請け脱却を目指し、挑戦し続けてきた町工場・2代目の逆転劇に迫る!』という放送内容でした。

社長は錦見泰郎さん、1960年古屋市生まれ、1978年地元の高校卒業後、大学受験に3回失敗、1981年錦見鋳造入社、1992年親会社から値下げ通告、薄い鋳物のフライパン開発に着手、2000年代表取締役社長に就任、2001年魔法のフライパン誕生。創業:1960年、売上高:2億4千万円(2018年8月決算)、従業員数:11人という中小企業です。

妻は、私がプレゼントしたブランドの腕時計、自らわざわざ幕張の家具見本市まで出向いて購入したキッチンテーブル、そしてこの魔法のフライパンをわが家の三大家宝にすると豪語しています。妻にとってもこのフライパンは「魔法」なのでしょう。

社員数11名の会社がナショナルブランドになり、他に類を見ない差別化商品を開発し、現在も手作りで魔法のフライパンを作り続ける姿勢を、他の中小企業も見習わなくてはならないと思いました。さらに、このフライパンが大量に製造できるよう研究をしているとのことです。送料込みで11,370円、直径26㎝の黒い物体のインパクトは凄いです。

悲願の剣道三段合格~恩師に感謝です!!~

2021年8月15日、やまぐちリフレッシュパーク午後3時半、剣道3段合格の吉報を受けました。64歳の私にとっては「快挙」の2文字、なんと2段取得から47年ぶりの昇段でした。

嬉しいという感情よりは、ホッとした気分でした。高校生のときにやり残したリベンジをやっと果たすことができました。ちなみに、受講者の中で私は最高齢者でした。

本来は、8月8日の催予定でしたが2週間程前に連絡が入り、新型コロナウイルスの接種会場にこの施設が使われるということで、急遽終戦記念日でもある8月15日へ1週間延長になりました。ここにも新型コロナウイルスの影響が及んでいるのです。

当初の8月8日でスケジュールを立てていましたので、この1週間は非常に長く感じられました。おまけに30年前の税理士試験最終科目の受験以来の緊張感で前日はよく眠れませんでした。

昇段審査は実技、日本剣道形、学科の三つの要素によって構成されています。実技は、剣道の基本練習と言われている「切り返し」、次にいちばんオーソドックな技である「面打ち」、そしてその応用である「小手面打ち」、相手と試合形式で行う「立ち会い」をそれぞれ2本ずつ行います。これらは、日頃の練習で幾度もこなしてそれなりに身についているので、後は大きな声を出すことで何とかなると思っていました。

やっかいなのは日本剣道形です。日本剣道形とは、真剣を用いることを想定しながら剣道の稽古をするために編み出された、剣道で重要な動きすべてを凝縮した形稽古のことです。全部で10本の形がありますが、そのうち3段昇段には7つの形が課されます。打太刀(師匠役)と仕太刀打ち(弟子役)に分かれ演舞します。

学科は剣道の基本用語が問われます。2問出題されてそれぞれ200字から400字を事前に原稿用紙に記載して、当日の受付のときに提出しました。今回は、「間合い」と「かかり稽古と打ち込み稽古との違い」でした。

実技の審査で受かった受講者のみ、日本剣道形に進み、されにそれをクリアしたものが学科の審査に進むこととなります。

午前中は講習会が行われました。その内容は午後に予定されている昇段審査のリハーサルでした。いちばん受講者が苦労する日本剣道形を中心に行われました。

講師の先生2人から、審査を意識して1本目から7本目まで手取り足取り熱心に教えていただきました。私のできが悪いと思われたのか、個別指導をしていただきました。

審査本番のことは、頭が真っ白になり何も覚えていないというのが正直なところです。

さて、審査の2ヶ月前からご縁あって私に日本剣道形を中心に、週二回熱心に教えていただいた師匠に感謝の気持ちでいっぱいです。師匠は私の子どもと同じ世代の若い先生です。

おそらく物覚えの悪い弟子だったと思います。わざわざ私一人ために貴重な時間をさいていただきました。昇段の吉報を連絡したらわがことのように喜んでいただきました。このご縁を大切に、自分のこれからの人生の肥やしにしていけたら良いなと思っています。

ウィークリー・ダイアリーを紹介します~悪戦苦闘しながら継続しています~

毎日最低1時間は英語の勉強をしています。しあし、なかなか上達をしません。今年4月から始めた英語によるウィークリー・ダイアリー(Weekly Diary)の最近の内容を2題紹介します。和英辞典を駆使して悪戦苦闘しています。「継続は力なり」を信じて?!

「日本の夏とオリンピック」

日本の夏は大変過ごしにくい。温度ばかりか湿度も高い。夜はとても寝苦しい。妻は食欲が落ち、夕食はほとんど食べない。一方、私はいつも食欲旺盛だ。健康な証拠だ。

ところで、こんな暑い時期にオリンピックを開催するのはどうかしている。しかも、東京都は非常事態宣言が出ている。狂気の沙汰だ。アスリートもつらい。日本政府は何を考えているのか私にはわからない。客観的すぎる。

大事に至らず、無事に終わってくれることを願うばかりだ。

「The Japanese summer and the Olympics」

The Japanese summer is very hard to spend. Not only the temperature but also the humidity is high. We can’t sleep well at night. My wife loses her appetite, so she seldom eats at supper. On the other hand, I always have a strong appetite. It’s proof of my health.

By the way, I don’t think it’s good to hold the Olympics in such a hot season. Moreover, Tokyo is in a state of emergency. I can’t believe. It’s hard for athletes. I don’t know what the Japanese government is thinking. Too optimistic.

I hope the games ends without any problems.

「毎日を有意義に過ごす」

この夏は異様に暑い。こんな暑い時期にオリンピックをやるなんてどうかしている。しかし、そんな中でもアスリートが活躍しているのはうれしい。たぶん若いからできるのだろう。

光陰矢のごとし。私はもうすぐ64歳の誕生日を迎える。この暑さは体にこたえる。年を取るにつれ、記憶力がだんだん弱くなる。その上、集中力も続かない。

ふと考えてしまう。私は将来どうなるのだろうか。10年先のことが心配だ。幸せな老後を送りたいな。いつまでも頭も体も健康でありたいと思う。そのためには、毎日有意義に過ごすことが一番大事だと考えている。

It has been extremely hot this summer. I wonder if it’s okay to hold the Olympic Games at such a hot season. However ,it’s nice to know that athletes are still active in such situations. I think it can be done because they are so young.

Time is flying .I’m about to celebrate my 64th birthday. I fell the heet badly. As we grow old, our memory becomes poorer and poorer. Moreover we can’t keep our concentration .

I’m worried about 10 years from now. I want to have a happy life in my old age.I want to keep my head and body healthy forever. So,I think the most important things to spend meaningful time every day

なかなか身につかない英語力?!~始めた英作文(English composition)で書く力を身につけたい~

還暦を機に思うことがあって大学受験以来再び始めた英語ですが、相当苦戦を強いられています。

中学校2年生の教材から始めて、現在は「基礎英語3」(中学3年生を対象にしたNHKのラジオ講座)と、同じくNHKのEテレで放映をしていた「大人の基礎英語」(中学生レベルでおとな向けに楽しく実践的な会話が身につくように工夫をされた教材)を中心に勉強をしています。

それに加え、週に1回90分外国人の先生に英会話の手ほどきを受けています。毎日欠かさずに勉強をしていますが、なかなか英語力の向上につながりません。

言語力には聞く(listening)・読む(reading)・話す(speaking)・書く(writing)の4つの総合的なスキルが必要とされています。私の場合、特に欠けているのは「書く力」だと客観的に思いました。聞くことや読むことは使っているテキストで何とかカバーはできます。話すことは、外国人の先生の授業である程度は習得できます。

そこで考えたのが1週間で見たり、聞いたり、身の回りで起きたり、自分自身で感じたことをノートに日記風に日本語で左ページに書いて、右ページに英語にするという作業です。それを、英会話のレッスンの前で読んで先生に添削をしてもらっています。

ある週のdiaryを紹介します。タイトルは「ウォーキングとその効果」です。まず日本語では、次の通りです。

『2年前からウォーキングを続けています。最近、山登りに興味がなくなりました。その代わりに熱心なのはウォーキングです。雨の日以外は家の周りのコースを約40分かけて歩いています。その効果はいろいろあります。体を動かすことによりカロリーを消費できます。精神的なストレスの発散になります。妻とのコミュニケーションにも役立ちます。会話の90%は妻がしています。私はひたすら聞き役です。ところで、ダイエットにはなかなかつながりません。しかし、続けることが一番大事です。努力すれば必ず結果は出ると信じています。3年後を見ておいてください。』

英語にして見ました。この作業にかなりな時間と労力を要しますが、その成果はいつか出ると信じています。

『Walking and it’s effects I’ve been walking for about two years. Nowadays I’m not into climbing mountains. I’m enthusiastic about walking instead of that. We walk the course around our house for about 40minutes except for rainy days. It’s various effects. We can burn calories by moving our body. It’s gives off mental stress. Also, it’s useful for communicating with my wife. 90% of the conversation are by my wife. I’m just a listener. It’s difficult to go on a diet .by the way. But, it’s most important to continue. I believe that If I make an effort, the result will surely come out. Look after 3 years.』

Madam, I’m Adam(奥様、私はアダムです)~おもしろきかな?回文~

回文(かいぶん)とは、始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字ないし音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことで、言葉遊びの一種である。英語では palindrome (パリンドローム)という。『ウィキペディア)より』

私は、NHK基礎英語3で英語の学習をしています。この講座は中学校3年生を対象としていますが、「受験英語」からまるで進歩がなかったので悪戦苦闘をしています。さび付いた脳の活性化には、多少寄与しているかもしれません。

さて、そのテキストの巻末に回文の英語バージョンと日本語バージョンがあります。本編の勉強よりも回文の方に興味がわいてきました。そこで、私が個人的に気に入っているものの英語版をベスト5までランク付けしてみました。

第1位……

Rise to vote ,sir(投票のために立ち上がってください)

選挙に行かず、その政治の悪さを嘆く人はまだしも、政治のことについて無関心な層が多いことは嘆かわしいですね。

第2位……

Too bad ,I hid a boot(残念、ブーツの片方は隠しちゃったぞ)

軍靴(ブーツ)の響きがする昨今ですが、今私たちすることは、軍拡ではなく軍縮です。軍靴は片方隠して、戦争しない国をめざしたいですね。

第3位……

Now, I see, referees I won! (さあわかったぞ、審判のみなさん、私の勝ちです!)

プロ野球を始め、昨今はスポーツの世界でもビデオ判定が多くなりました。意外に判定が覆ることが多いですね。審判も良い緊張感を持って判定をして欲しいものです。

第4位……

Do geese see God?(ガチョウは神を見るか?)

「ガチョウを料理する」という慣用句は、「希望や計画を台無しにする」との語意でヨーロッパでは口にされているそうです。為政者は庶民のささやかな希望を奪うことなかれ。

第5位……

Never odd or even (奇数でもなければ、偶数でもない)

そんな整数はあるのでしょうか?数学が大の苦手で、人からは「よく税理士をやっているね」といわれます。さて、0は奇数か偶数か、答えは偶数だそうです。その理由がすんなりと答えたれたら、税理士なんかはやっていません。

言葉遊びに興じる暇があったら、関係代名詞を理解したりや使えそうな「word」や「phrase」を覚えろという神の声が聞こえてきそうです。しかし、勉強は楽しくやれば良いのではないかと思います。

敬愛していた野村監督が逝った日からはや1年~監督の生き様とその名言~

訃報があってからもそうでしたが、年末のテレビ番組でも野村監督の特集をしきりに放映していました。監督からは多くのことを学び生かしています。その足跡と名言を紹介します。

訃報は昨年の2月11日にありました。享年84歳、プロ野球ファンだけでなく多くの人々に影響を与えました。選手を引退してからは解説者を経て、長い間監督をされてその手腕が発揮されたので、私の世代より若い人は監督と言った方がなじみやすいのではないかと思います。しかし、プロ野球選手としても超一流でした。氏の足跡を時代ごとにまとめ、その名言にもふれていきます。

1935年、漁業が盛んな京都府竹野郡網野町(現在の京丹後市)で生まれました。家はとても貧しく、新聞配達などで家計を助けていました。中学校2年生の時に野球部に入りました。兄の大学進学を断念した結果、京都府立峰山高校に進学できました。しかし無名の高校だったので、54年に南海ホークスにテスト生として入団しましたが成績が振るわず、戦力外通告を受けました。ところが、正捕手の事故などにより残留が決まりました。

3年目の56年に一軍に抜擢され正捕手の座に座りましたが、カーブがまったく打てなく空振りを繰り返していました。そこで思いついたのが、投手のクセを徹底的に研究することでした。その結果、打撃力が飛躍的に向上しました。そして57年にはホームラン王に、65年には戦後初の三冠王に輝きました。ただ、「神様、仏様、稲尾様」と形容された稲尾和久投手には手も足も出ませんでした。打開策として、自ら16ミリカメラでそのフォームを撮影し、その細かなクセをついに見つけました。そのことが、その後の氏の人生を変えたと言われています。

同時期に活躍していた長嶋選手や王選手が脚光を浴びる一方で、マスコミで氏の露出が少ないので、考えたのが「長嶋や王がひまわりならば、自分は人目のつかない所でひっそり咲く月見草」という名言でした。以来「月見草」が氏の代名詞となりました。

70年には監督兼任捕手となり、2000本安打も達成しました。その後、ロッテ、西武と移り、80年には前人未踏の3000試合出場を達成し、45歳で引退しました。現役成績は、打率277、657本塁打、1988打点、首位打者1回、ホームラン王9回、打点王7回、まさに歴代最高の捕手でした。おそらく、このような捕手はもう現れないと思います。

現役引退後は9年間テレビ朝日の野球解説者をしました。そのときに使ったのが「野村スコープ」でした。ストライクゾーンを9分割にして、捕手として培ったインサイドワークで、投手が次にどこにどんな球を投げるのを予想し、それがズバリ的中。野球解説に革命を起こしたと言われています。このスコープは現在では広く世界で使われています。

監督としては、1968年~77年(選手兼任監督)南海ホークス、90年~98年ヤクルトスワローズ、99年~2001年阪神タイガース、06年~09年東北楽天ゴールデンイーグルスを率いました。ヤクルト就任時に「1年目に土を耕し、2年目に種をまき、3年目に花を咲かす」という名言通りに3年目にリーグ優勝をし、4年目に日本一に輝きました。「チームが勝つには現場と首脳陣が協力しないとダメ」と言い続けました。

師弟関係にあった古田敦也さん(通算2097安打、10度のベストナイン、2度のMVP、そして選手会長としても活躍)は、その訃報に際して「頭を使えば弱いチームが強いチームになることをたたき込まれた。影響を受けた野村さんの教えを次の世代伝えていくのが役割だったと思っている」と述べています。

阪神タイガース時代は3年連続の最下位、それはオーナーが補強について積極的ではなかったからと言われています。その後、シダックスという社会人チームの監督になり都市対抗野球で弱小チームを準優勝に導きました。

次にプロ野球の監督をしたのが東北楽天ゴールデンイーグルスでした。新球団設立2年目のことでした。3年目にクライマックスシリーズまで進みましたが、3年目に退団しました。「マー君、神の子、不思議な子」と言われ時の人となった田中将大投手を育てました。入団1年目から打たれても、打たれても使い続け、11勝7敗、防御率3.82の成績で新人王に輝きました。田中投手はその訃報に際し、「野村監督には、ピッチングとはなにか。そして野球とは何かを一から教えていただきました。プロ入り1年目に出会い、指導してもらったことが野球人生における最大の幸運のひとつです」と述べています。

氏の名言は数多ありますが、そのいくつかを紹介します。

「失敗」と書いて「せいちょう」と読む。

「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない。

「恥ずかしい」と感じることから進歩は始まる。

「失敗の根拠」さえはっきりしていればいい。それは次につながるから。

組織はリーダーの力量以上に伸びない。

部下を「信じる」というのは、リーダーの重要な資質。

不器用な人間は苦労するけれど、徹してやれば器用な人間よりも不器用な方が、最後は勝つ。

など、野球選手以外、特にビジネスに関わる人に通じるものばかりです。私は、氏の波瀾万丈の人生から大いに学びました。語録を思い出しては、自分自身の成長につなげていきたいと思います。

えっ、母が65万円の補聴器を買った!!~補聴器に見る日欧の違い~

私の母親は故郷の山口を離れて、私の妹が住んでいる広島市で介護付き高齢者住宅で生活をしています。1930年(昭和5年)生まれなので誕生日が来ると90歳になります。

その母が最近補聴器を買い換えたと妹から聞きました。金額を聞いてビックリ!なんと65万円したらしいのです。補聴器は消費税が非課税なのですが、その金額を聞いて驚きました。

5年前にも約30万円の補聴器を購入していました。加齢によることもあると思いますが、何度も調整をしてもらっても気に入らないらしく日頃はつけていないらしいです。

当初、無償で永年調整ができるという触れ込みだったのですが、購入したお店の一方的な都合により調整の無償化がなくなったそうです。

母は長らく公務員をしていた関係で、年金も比較的多くもらっていますが、国民年金だけで日々の暮らしがやっとの方にこの金額の補聴器の購入は、難しいのではないでしょうか。

最近のチラシに入っていた「ジャパネットたかた」のオムロンの補聴器39,800円の購入さえ難しいでしょう。両耳でこの値段かと思いきや虫眼鏡でしかわからないような小さな文字で「両耳装着の場合は2台必要です。」と書いてあります。2台だと79,600円です。それなりに大きな金額になります。分割12回までOKと書かれていても送料を入れると毎月約6,700円の出費になります。最近、高齢者の生活保護世帯が増えてきていますが、そのような境遇の方には絶望的な金額です。

それにしても、母が購入した補聴器は、オムロンのそれより約8倍します。確かに性能の差やメンテナンスの違いもあるのでしょうが、齢90歳の母には少々お高い買い物です。

そこで、日本と欧州の補聴器事情を調べて見ました。まず、補聴器の購入の助成ですが、イギリス、ノルウェー、デンマークは公的補助100%です。ドイツ、スイス、イタリア、フランスは現在のところ一部の補助金ですが21年までに「完全補助」をめざしています。

また、ほとんどの先進国が、補聴器販売のために資格が必要ですが、日本にはその規制がありません。つまり、補聴器に対する技能者がなくても販売ができるのです。また、欧米では、国家資格・公的資格を持つ補聴器技能者と医師が連携して補聴器を調整するシステムがあります。

日本補聴器工業会の調査によると、購入補聴器は10万円から20万円がほぼ半数を占め、20万円以上を含めると7割強にもなります。それをほとんど100%自己負担というのは高齢者にとってはかなり重い負担となります。

さらに、同工業会の調査によると補聴器の全体的満足度は、1位のフランスで84%、以下、スイス81%、ベルギー、ポーランドが80%、イタリアが79%など多くの先進国は70%を超えています。ところが、わが国の満足度は39%しかありません。つまり、私の母のように満足していない人が6割を超えているのです。

補聴器がないと高齢者の楽しみのひとつである井戸端会話の場に入れずに、結果として認知症の発症原因になり、その機能が衰えるスピードが速くなる高くなると考えられます。

あらためて自己紹介をします。「ねこチャン」はこんな人物です。

ある仲の良い税理士から講演の依頼を受けました。その質問について要約して、あらためての私の自己紹介をします。

■ご両親のどんなところに影響を受けて事業をしているのか?

・約10年前に他界した父は塩田地主のお坊ちゃま育ちの「自由人」を地で行った人でした。亡き父からは、「自分のやりたいことを好きして良いんだ。」ということを学びました。無口で、愛情表現が上手くなかったことは「反面教師」としています。

・齢90歳となる母は、その当時の花形的な職業であった「電話交換手」をやっていました。その当時はあまり行かなかった女学校も出ているせいもあるのか、今もなかなかの聡明・博学です。母からは「知性」が必要なことを学びました。すごく「わがまま」な部分を持っていますが、それは「反面教師」としています。

■なぜ、お金に執着しないのか?

・本当は断捨離をしなければ行けない歳なのに、不必要なものを購入しては妻にあきれられることもしばしばです。

・幸いにも、個人としては借入金がないので当座の暮らしには困っていません。しかし、豪邸(自宅は、敷地60坪、延床面積40坪の持ち家なので都会から見たら豪邸かもしれません。)に住みたいとか、ベンツのような高級車(今はトヨタのSAIという車に乗っています。新車価格は500万円弱だったと思いますが、既に20万キロ以上の走行距離です。)に乗りたいとの思いはまるでありません。

■税理士は経営者か職人か?

・良い質問ですね。まずは、マイスター(職人)以上に近い言葉としては、「税金の弁護士」でなければいけないと思います。とはいえ、自分の税理士としての理念を実現するためには、理念に共感してくれる人との組織プレーが必要です。組織を束ねようと思えば、否が応でも「経営者」としての側面も大事だろうと思います。要は、そのバランスです。

■先生の考える会計事務所像とは

・地域に根ざし、「お困り事の解決センター」としての位置づけが必要だと思います。自然発生的に弁護士、司法書士、社労士等とのネットワークができました。確かに「口コミ」で困難事案を解決できる事務所として、地域では評判です。紹介者からの事案の紹介が多いのはありがたいことです。ただ、関与先の量とスタッフの質がまだアンバランスなのが課題です。

・単に記帳や決算・申告などではなく、関与先や相談者と一緒に「喜び」も、「苦しみ」も、「悲しみ」も共有できるまでの信頼関係が必要だろうと思いますが、それを構築することが、なかなかできないのが現実です。

■事務所スタッフの勉強会などについて

・スタッフが行きたい外部研修には行ってもらっています。反対に行ってもらったら役立つだろう研修の紹介もしています。研修会に参加すれば交通費と日当も支給しています。その代わりに、研修レポートもA4一枚にまとめて提出する義務があります。

・年に2回、3つの事務所が集まって全体会議をしますが、外部講師による主に理念の勉強会が多いです。毎月の事務所毎の研修も繁忙期以外は90分くらい時間を取って内部講師でやっています。それが、スタッフの質の向上につながっていると思います。

■先生の趣味は

・登山です。2017年(還暦の歳)に日本100名山を制覇しました。100座目は山形県の蔵王山でした。思い出深いのは、98座目の北海道のトムラウシ山(最後1時間のところで足がつってしばらく歩けませんでした)と99座目の黒部五郎岳(単独で行って危うく遭難しそうになりました。富山県山岳救助隊にはスタンバイだけはしてもらっていたようで、事情聴取を受けました)です。家にも連絡が入り、授乳中の長女のおっぱいが止まるという迷惑をかけました。今年に入ってからは、足のかかとのけがとコロナの影響でまだ一度も登山靴を履いていません。登山には随分と時間、体力、お金を費やしました。しかし、ここのところ明らかにモチベーションは下がっています。

・もうひとつの趣味は、アコースティックギターです。最近は、ビートルズの「ヘイ・ジュード」エルビス・プレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」CCRの「雨を見たかい」などの英語の曲の練習をしています。同い年の講師の先生に週1回特訓を受けていますが、なかなか上手くはなりません。以前は、今は亡き、加藤和彦さんの曲などの弾き語りをしていました。最高時、5本のギターを持っていましたが、置く場所がないので現在2本しかありません。そのうちの一本は世界的に有名なギターメーカーのもので、かなり良い値段で購入しましたが弾きにくいので、お蔵入りしそうです。

・趣味とは言えませんが、今一番隙間時間をさいているのは「英会話」です。現在は中学校3年生ぐらいのレベルですが、休日だと10時間以上勉強をする日もあります。毎日手帳に勉強時間と内容を書き込んでいますが,なかなか上達はしません。週に一度、これまた、同い年の外国人の先生(大学の非常勤講師)に90分のレッスンを妻と2人で受けています。専業主婦の妻との良きコミュニケーション・ツールになっています。

・始めたばかりですが、週に1回ストレス解消のためボクシングで体を鍛えています。それと同じく週に1回、剣道の練習に行っています。現在2段ですが3段取得が目標です。

・これも趣味とは言えないのがダイエットです。若い頃から体重が増えたり減ったり(最高時84㎏、最少時63㎏)しています。もともと大食漢でしかも太りやすい体質なのかあっという間に還暦を過ぎてしばらく72㎏をキープしていた体重が、今年の元旦には、78㎏(BMIは、身長が172㎝なので65㎏が理想です。)まで体重が増加しました。着られる服も限られました。そこで年頭に体重を10㎏落とす目標を立てました。今回のダイエットの方法としては夜の食事の量を減らすことと、妻と二人で夕方約40分のアップダウンの激しいコースでのウオーキングをすることでした。夜の食事は野菜ジュースと豆乳を中心とした流動食にしました。ウオーキングは、妻とのコミュニケーションを図るのにとても有効です。体重が落ち始めるのに2ヶ月かかりましたが、その後はみるみるうちに落ちていき、ついに5月上旬70㎏になり、中旬には目標の68㎏になり、夕食も固形物にしましたが70㎏をキープしています。82センチのズボンが楽々はけるようになりました。毎朝体重計に乗り、毎食の食事内容と食事時間を記載しています。涙ぐましい努力を継続するのに快感を抱くようにまでなりました。

驚きです、回文は英語にもあるんです!

私は、還暦の日に日本100名山を全て踏破するという目標を立てました。そして最後の100座目には家族で登れるようにと、割と簡単な山形県の蔵王山でした。標高は1841㍍で、リフトも付いているし、良い温泉もあるのでそこで祝賀会をやろうと思い2017年8月9日がきました。しかし、あいにくの台風の到来で断念、結局2ヶ月遅れでしたが見事達成をしました。

新たな目標は、英会話の習得に果敢にチャレンジしようと思い、約40年ぶりに英語の勉強を始めました。教材は主にNHKのラジオ基礎講座で中学校1年生の夏休み号から開始しました。受験英語はまったく忘却の彼方、中1のテキストにも「あたふた」でした。

島国ニッポンで住んでいる私には英語に触れる機会まるではありません。たまにTVなどのCMや業界用語で「横文字」を見聞きしても、「意味」もわからず使っていました。

勉強をしてまずびっくりしたのは、もちろん文法も発音もそうですが、単語の意味する奇想天外な面白さでした。英語で「意味する」は「mean」です。この単語は動詞ですが、形容詞になると「意地悪な」とか「口語」では「とても良い」「すごい」あるいは「平均の」になります。さらに名詞になると「中間」「中庸」となります。多分習ったのでしょうが、自ら辞書を引くと新たな発見があります。

「働く」という単語は動詞では、「work」ですが、名詞には「作品」という意味があります。そして、「a hard worker」は「働き者」だけでなく「勉強家」「努力家」という意味もあるのです。奥深いですね。私もa hard workerになりたいと、毎日教材と辞書にラインマーカーを入れていますが、覚えては忘れの連続です。

さて、もうひとつ発見したのは、「回文」です。上から読んでも、下から読んでも同じように読めることばや文章のことです。

調べてみるとこの回文は、日本語だけでなく、世界のさまざまな言語に見られ、すでに1世紀中ごろにはラテン語による回文が成立していたそうです。

最もポピュラーなのが「新聞紙」(しんぶんし)、ちょっとひねったものが「烏賊食べたかい」(いかたべたかい)ですかね。少しひねると、「世の中ね、顔かお金かなのよ」(よのなかねかおかおかねなのよ)なんかになります。

これの「回文」が英語のも出てくるのは驚きました。2019年10月号の基礎英語3には「Too bad, I hid a boot!」(残念、ブーツの片方は隠しちゃったぞ!)同じく12月号には「No lemon, no melon」(メロンなくして、メロンなし)2020年3月号には「Borrow or rob?」(借りようか、それともうばっちゃおうか?)」というフレーズが載っていました。

税法やその周辺知識を身につけるが最近とても苦痛です。しかし、新しい分野の英語を勉強することはとても新鮮です。そして、なかなか手強いのも私の好奇心を駆り立てます。

いつかもっと時間のゆとりができたら、妻と一緒にツアー旅行ではなく、海外旅行に行きたいと思っています。妻も乗り気で、妻は週2回、私は週1回外国人の先生のところにレッスンに通っている今日この頃です。

山口のソウルフーズがANAの機内誌へ掲載~「瓦そば」と「ばりそば」がフィーバーするの?~

ANAグループの機内誌「翼の大国」を何となく眺めていたら、「山口・ヌードル紀行」で川棚温泉(下関市)発祥の「瓦そば」と山口市発祥の「ばりそば」が特集されていた。

この機内誌は持ち帰り自由なのですが、一応CA(キャビンア・テンダント)の方に持ち帰る旨を伝えたところ「真っさら」のものをいただきました。

その特集は、「瓦そば」については6ページ建て、「ばりそば」については4ページ建てで特集されていました。文章も写真も流石にプロだと言われるほどのできでした。

「瓦そば」については、「元祖瓦そばたかせ」で取材をしていました。そのサブタイトルからしてスゴイ!『瓦の上に「驚き」が重なる』これだけで注目をひきます。さすがプロのライター?そしていよいよ本文に入ります。

『「瓦そば」は、山口県下関市西部の山間に位置するひなびた温泉地・川棚温泉に咲いた大輪の花のような麺料理だ。黒々した原寸大の(要するに本物の)瓦の上には緑の茶そば。その上に錦糸卵、さらに牛肉、小ねぎ、海苔が載っていて、そのまた上にはレモンの輪切りともみじおろしが鎮座している。どこかの国の国旗かと思うくらい、鮮やかで決定的にバランスよいカラーコーディネートだ。~中略~さて、いただきます。むむっ、瓦の上で油で焼かれた茶そばが香ばしい。それを具材と一緒にとって、かつおと昆布のつゆにつけて食べると……~』近すぎて遠い「元祖瓦そばたかせ」には、2度行ったきりです。近々3度目の挑戦ということにしましょうか。

文才のない小生にとってこのライターの文章はあこがれです。いつかは、こんな文章を書きたいと思いますが、文章表現の上手さは「読書量」に比例すると言われていますが、最近は仕事だけでなく他の趣味などでやることが多すぎて、読書からかなり遠ざかっています。過日、皇后・美智子さまが「読みたい」とおっしゃった探偵小説が話題になっていますが、近い将来私も以前のように推理小説などを存分に読みたいと思っています。余談になりますが、私の夜の楽しみであるテレビ朝日系の「報道ステーション」に最近登場することになった竹内由恵アナウンサー(元ミス慶応でアナウンサーデビューしてからの大ファンです)が、昔、むさぼるように読んでいた経済小説家清水一行先生のお孫さんだと最近知り驚きました。

ところで山口県、特に下関市はさまざまな観光資源に恵まれ、しかも安倍首相のお膝元にも関わらず、人口の減少に歯止めがかかりません。「地方創生」が大きな課題の一つと首相も主張されています。海外に出張されて日本製品の売り込みにはご熱心ですが、足元の下関を「地方創生」のモデルケースとなるように腐心されてはどうかと念じております。もしかして、「観光資源」がありすぎてハングリー精神が希薄になっているのではないかと危惧しています。

山口市の『春来軒』の「ばりそば」の方はA4二枚を使って実物大の写真が「ドカッ」と掲載されています。私も趣味の一つの山登りで写真は撮りますが、重たいので一眼レフではなくミラーレスのカメラです。構図のセンスはさておき、シャッタースピード、露出、逆光処理などもすべて「オート」にしています。

中学生のころ勉強はそっちのけで、九州や山陰などにSLの追っかけをしていた頃は、一眼レフのかなり相当高級なカメラ(もちろんアナログで、もっぱらモノクロで撮影をしていました。)を今は亡き父にせがんで買ってもらいました。中学校の暗室を使って自分で現像もしていましたので、それなりの写真に対する知識もありました。しかし、最近はあまりのカメラ本体の性能の良さにすがって「撮りたいモード」だけ選択しておけば、風景だけでなく朝焼け、野草や花などそれなりの写真が撮れます。この半世紀でカメラの進化はアナログからデジタルになったことも含めてスゴイものがあります。

さて、商業写真といいながら、プロの写真家の腕と発想力はスゴイ!です。「もち屋は、もち屋」という言い方をしますが、実物大(1.5人前)の「ばりそば」をど迫力でよくぞそんな大胆な写真を撮ったものだとつくづく関心をしました。

「ばりそば」も何軒もありますが、それぞれの店で微妙に味が違います。とりあえず、高速道路のサービスエリアにある店を除いて全部食べてみましたが、個人的には山口市大内と言うところにある店の味がお気に入りです。ただ、自宅から「あまりにも近くて遠い」小郡店には2回しか行っていません。歩いて10分以内、車なら3分程度で行ける店にもっと顔を出さないと行けないとこの記事を読んで思いました。

世の中、「ソウルフーズ」だとか「B級グルメ」とかという言葉が流行っていますが、「うどん県」と県名を代えようか物議を醸した「讃岐うどん」と行ったら香川県と言うふうに、日本国中、誰でも知っているようなメジャーなものとして「瓦そば」や「ばりそば」を育てていかないと行けないと思っています。

山口県人は「おしとやか」な風土があるのかもしれませんが、「明治維新の立役者」で日本を現在のように先進国した心意気を再び持つことが問われていると思います。